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まとめました
結論から言うと,三角波で PWM を生成するのはあきらめました.スイッチング周波数に限界があるのと,マルチフェーズという観点から考えると,他フェーズとの同期がほぼ不可能だからです.
なので,おとなしくマイコンを使っていくことにしました.実際のマザボに搭載されている PWMコントローラも実はマイコンらしい?ので...
今回使っていくマイコンは,PIC18F25K22 です.選定基準は特になくて,手元にあって数百[kHz]出力でもある程度のデューティ比を確保できる奴なら何でもいいと思います.ただ,こいつは28PINとスペース的にもリソース的にも無駄が多すぎるので,いずれ別のマイコンに置き換えると思います.
肝心のフェーズダブラーですが,当初は PWMモジュールを3つ起動してマイコンで位相差をコントロールしていこうと考えていましたが,リソースが高級すぎる・毎周期補正できない・置き換えられるマイコンがほぼないと,デメリットが多すぎるので,ロジックIC を使った方法でフェーズダブラーを作ることにしました.
使うロジックIC は 74HC393 と74HC259 です.バイナリカウンタとアドレスラッチですね.
回路の前に動作のイメージですが,単純にマルチプレクサして出力を分岐させているだけです.周波数は 1/4 になってしまいますが,ベースPWM をある程度光速に設定すれば特に問題はないでしょう(多分).周波数が下がったところで,部品が大きくなるのと,応答性能が落ちるだけなので,今回はほとんど気にしなくてよいと思われます.
回路図は以下の通りです.
動作波形はオシロの画面キャプチャがバグったのでないです.ハザード,アンダー・オーバーシュート,リンギングもほとんどなく Excel とほぼ同様の波形出力なのでこれで行こうと思います.