高周波三角波発振回路の作成#導入
皆さんは,自動車,好きですか?
かくいう僕も自動車が好きで,首都高下でLC500とかGT-Rを見かけるとつい目で追ってしまいますね.
中でも W Motors の Lykan Hypersport は,リアビュー,フロントビュー,サイドビュー,どこから見てもかっこいいと思う,洗練されたデザインの憧れの星ですね.星に手は届きませんが.
さて,そんな自動車オタクが,ちょっと電子回路をかじった結果,何に手を出し始めるかは,皆さん何となく想像がつきますよね.いかにカーブを早く曲がれるか,プログラミング能力と車両生産能力の両方が求められるマイコンカーか,モーターの限界は定格の3倍,コーナーで差をつけろ!速さは強さのラジコンカー改造かのどっちかだと思っています.
今回は,後者のラジコンの改造に手を付けていこうと思います.マイコンカーはコースがないといけないですからね.1Kにマイコンカーのコースなんて広げられたもんじゃないです.
そして,肝心のラジコンには,ミニ四駆を使っていこうと思います.すでにラジコンじゃないですが,お財布にも優しくて,公式からもたくさんのカスタマイズパーツが販売されていて,なんかいろいろできそうなのでチョイスしました.
最初は,エンジンとなるモーター周辺から組んでいこうと思います.
僕も知らなかったのですが,ミニ4駆にはモーターの種類が結構あり,中でも最速に位置付けられているのが,プラズマダッシュモーターです.このモーター,公式戦では禁止されているのですが,それもそのはずで他のモーターと比較しても回転数が頭一つ抜きんでています.その分摩耗や疲労も激しいのですが,なんとこのモーターはブラシホルダーを取り外して,メンテナンスできるようになっています.経済的ですね.今回は,最速を目指そうということで,(オタクブラックがかっこいい)このモーターを使っていこうと思います.
まず初めに,プラズマダッシュモーターの定格を確認していこうと思います.この辺は調べればすぐにわかりますね.
・適正電圧:2.4~3.0[V]
・消費電流:4.1~5.2[A]
・回転数:25000~28000[r/min]
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デタラメスペックですね.電池2本で本当にカタログスペックは出せているのでしょうか...まぁこれで,出力電圧3.0[V],出力電流5.2[A]と,回路の出力が決まりました.
これをもとに,どんな回路で実現するかを考えていきます.とりあえず,自分が知っている回路を書き出してみようかなと思います.
・スイッチングレギュレータ
・シリーズレギュレータ
・シャントレギュレータ
こんなものですかね.では,この中から選んでいきたいと思います.
まず初めに,シャントレギュレータは除外します.制限抵抗に5.2[A]も流したら,よほどW数が高くない限り発火は不可避です.また,電池で動かすことを前提にしているので,効率が悪いのもNGです.次にシリーズレギュレータもアウトです.なぜなら,5.2[A]も出力できる三端子レギュレータがなかったからです.ここでいう無かったというのは,秋月千石になかったという意味で,地球上を探せば多分あると思います.お手頃価格ではないと思いますが...自分で作ろうとも思ったのですが,20[%]ディレーティングして,6.24[A]流せるトランジスタはやはり大きくなってしまう点と,回路の効率があまりよくない点で没にしました.
なので次回から,スイッチングレギュレータの設計をしていこうと思います.